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2020-11-11

COVID-19報道に潜む数字の罠

この記事は2020年11月に書かれたもので、内容が古い可能性がありますのでご注意ください。

数字の罠

コロナ禍。
新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)の感染者数は10月末からゆるやかに増加傾向にあります。
そしてテレビでは連日、その感染者数を伝えます。
『今日は○○人の感染が確認され今月に入って最高の数字です』

11/9時点の新規検査陽性者は全国で772名。

テレビでは新規検査陽性者数ばかりを伝えます。実は政府はもっと細かな情報を出しています。
東洋経済のサイトにわかりやすくまとめられているのでそちらを見てみましょう。

東洋経済オンライン-新型コロナウイルス国内感染の状況
https://toyokeizai.net/sp/visual/tko/covid19/
日本国内で現在確定している新型コロナウイルス感染症の状況を厚生労働省の報道発表資料からビジュアル化したサイトです。

気にしなくてはならないのは感染者数だけなのか

まず、COVID-19は罹っても普通の風邪程度の症状しかでなかったりすることがわかってきています。
場合によっては無症状のケースもあるとか。

…ということは万が一、罹ってしまっても軽く済んでしまうのであれば『恐れるに足りない』ということになります。

では、どのくらいの人が重症になってしまうのか。あるいは亡くなってしまうのか。

  • 11/9時点の新規重傷者は全国で4名で0.5%ほど
  • 11/9時点の新規死者数は全国で11名で1.4%ほど

新規検査陽性者772名に対して新規重傷者4名で新規死者数は11名。

陽性者になってすぐその日に重症になったり、亡くなったりするということはほとんどないと思いますが、
前述のWebページの数値を見れば怯えて暮らすほどの病気ではないと考えることができます。

亡くなってしまう人はいる

もちろんCOVID-19によって亡くなる方はいらっしゃいます。
前述の東洋経済のサイトの『年齢別の陽性者数』で各世代の死者数を見てみましょう。
不明のデータは除きます。
0歳~19歳は0名、20歳~29歳は2名、30歳~39歳は6名、40歳~49歳は20名、50歳~59歳は55名、
60歳~69歳は171名、70歳~79歳は469名、80歳~89歳は1025名となっています。
報道にもあるように高齢になるほど死者数は増えます。

では検査陽性者を分母に百分率にしてみます。

0歳~19歳 0%
20歳~29歳 0.007%
30歳~39歳 0.03%
40歳~49歳 0.13%
50歳~59歳 0.42%
60歳~69歳 2.11%
70歳~79歳 7.00%
80歳~89歳 16.45%

どうでしょう。30歳~39歳なら1万人に3人ということになります。
高齢者になれば怖い病気という部類になってしまうのかも知れませんが、この数字はインフルエンザに比べてどうなのでしょうか?

  • 高齢になるほど死亡リスクはあがる
  • 感染を拡大させないにこしたことはない
  • 若い人は感染しても死亡にいたることは少ない

再生産数とか地域の情報とか

『東洋経済オンライン-新型コロナウイルス国内感染の状況』では他にも自分の住んでいる県の情報も見ることができます。また実効再生産数という一人の人が何人に感染させているかの目安となる数値も発表されているので、ここに注目するのもいいかもしれません。

COVID-19が怖くないとは思いませんが、テレビだけが情報源ではありません。
実はネットで手に入る情報は多く、各々があらゆるデータから判断基準を持つことが大事です。

なぜテレビのニュースは感染者数ばかり伝えるのか

それはセンセーショナルだからだといいます。
恐怖を煽ることで視聴者の興味を引き、視聴率をあげるということが目的だというのです。

『勝間和代の、テレビのニュースを一切見てはいけない理由を教えます』。。。らしいですよ。

我々を取り巻く数字

Webの仕事をしていると色々な数値を眺めることが多くなります。

アクセス解析とか。。。。

自分の見ている数値がまったくの見当違いだったなんてこともあるかもしれません。
皆さんも数字のトリックにはご注意ください。

では。

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